【未経験からWebデザイナーになるには】30代から目指すときに心がけたい10のこと

自分は30を超えて実務未経験からWebデザイナーになりました。
その経験をもとに、これから志望してる人の参考になりそうなトピックについて書いていきます。
『【未経験からWebデザイナーになるには】目次』
今回の内容は【30代から目指すときに心がけたい10のこと】
勉強し始めから実務に就いたタイミングで、心がけておきたいことを10個挙げます。
(自身を振り返って出来なかったこと・難しかったことでもあります。)
1. 本当にWebデザインをやりたいかどうか?を考える
これは当たり前すぎるかもしれないけど、一番根本的で大事な部分だと思います。
このテーマで一つ記事も書きました。
『なれるかどうか』の前に考えたい『本当にやりたいかどうか?』
30代から転職してから『あれ、それ程やりたいことでもなかった』となると、またリスタートするのは大変です。
転職前にある程度量をこなして、『自分に向いてるか、大変だけどそれでもやりたいか』を確認できるといいでしょう。
2. 期間とどこまで勉強するかを区切る
基本的にWebデザイナーとして求められるスキルには、
マークアップ(HTML/CSS)、フロントエンドのプログラミング(js、jQuery)、グラフィックソト(Photoshop,illustrator)、デザイン/制作の基礎、CMS/WordPress
などが挙げられます。
周辺知識に手を伸ばそうとするとサーバー、バックエンドのプログラミング(PHP、SQL)、seo、マーケティング、イラスト、DTP制作などキリがないです。
そこまで習得しなくても就職はできるので、期間を決めてその中で身につける分野を絞るべきです。
もしやりたいことが多いのであれば、仕事に就いてから拡充していった方がいいでしょう。
あれもこれも中途半端に手を出すのが一番悪手。
就職の確率を上げるよりむしろ遠回りになることがあります。
(浅く広く色々知っておくのも大事なので、そのさじ加減は難しいですが)
3. 生活全般でデザインを意識する
普通は生活と仕事は切り離して考えることの方が多いでしょう。
デザイナーの場合は、日常がデザインに溢れていて、普段から意識することを勧められます。
PC・スマホで見るサイトはもちろん、テレビ番組も家電も洋服も電車の中吊りも、身の回りのものほぼ全てが人の手でデザインされています。
それらを見て、デザインの理由を考えると勉強になります。
日常のインプットの積み重ねが、アウトプットする力になります(もちろん一番見るべきはWebサイト)。
義務みたいな言い方になりましたが、デザインが好きであれば自然とそういう意識になって楽しんでできるようになります。
4. これまでの経験を活かす
30代であれば、デザイン業界以外で一定の職歴があると考えられます。
それらを『デザインと無関係』と捉えるのではなく、『就職や制作にどう活かせるか』と考えた方が有意義だし、繋がることも十分有り得ます。
例えば、以前の職種と同じ業界のWebデザイナーの求人であれば、就職でも働く際も有利になることが考えられます。
実際、『同じ業界なのがプラスになって採用された』というケースを聞いたことがあります。
他にも役職についていれば、『ゆくゆくはWebディレクターを任せられそう』と判断してもらえるかもしれません。
これは30代では特に大きいと思います。
注意点としては、『できる』とそればかり任される可能性もあること。
これも実際聞いた話で、Webデザイナー志望で転職した女性のケース。
その方は以前のディレクター歴を買われてスムーズにWeb業界に転職できたそうです。
しかし、転職後一年ディレクションばかり任されて、デザインにはほぼ携われなかったし今後も難しそうということでした。
会社としても未経験のデザイン力より、経験のあるディレクション力を活かすという判断は当然とも言えます。
5. 効率より最大値のアップを
実務の中では無制限に時間はかけられないので『できる範囲の中で効率良く』が重視されます。
でも、勉強中にできないことや修正を避けるのは効率ではなく手抜きになってしまいます。
時間をかけて作れないものは、時間をかけずに作れるようにはなりません。
勉強中は効率よりも経験値を上げる。年齢的に焦る気持ちもあるかもしれないけど、力を入れるべきところは拙速ではなく急がば回れ。
最大値を上げることを一番に心がけたいです。
6. 『時間・スキル=お金』という感覚を持つ
これは自分というより人に対して。
例えば、就活の際の面接官のディレクターに対して。
ディレクターは制作の中で面接に時間を割きます。
実際自分を面接したDは『面接に時間とられて制作に集中できない』と言ってました。
面接時間は3、40分〜。
1日の業務の中で少なくない時間だし、面接は一人だけではないでしょう。
ディレクターの給与(時給数千円分)を使って面接をしてもらっている。
そういう意識になると、ポートフォリオも『無駄にボリュームを増やして手間を増やさない』、『できるだけコンパクトに効果的に作ろう』という考えになります。
『スキル=お金』に関しては、ずっと問題にされてることです。
制作スキルは目に見えないので、タダみたいな扱いをされることがあります。
自分も個人での案件で『デザインのついでにコーディングはタダでお願い』みたいの2回ありました。
SNSでも現役デザイナーに対して『タダでデザインして』とか、『タダでWeb制作教えて』ということがあるようです。
学生ではないし、これから制作する側になるので『時間とスキルは無償じゃない』という感覚はしっかり持っていたいです。
7. やる気だけで勝負しない
就活において。
求人では『やる気重視、人柄重視』というフレーズをよく目にします。
Webデザインの求人もその辺は同様。
でも真に受けて、本当に『やる気』だけでポートフォリオも用意せず、就活しても実を結びません。(実体験)
『やる気はあります。』でも『ポートフォリオはありません』
というのは通じるわけもなく、恥ずかしいことしてたなと思います。
一般的に30代はキャリアと経験を積んでいる年齢です。
そんな時期にゼロからのスタート。
やる気だけではなく、見える形でのアピールが必要です。
8. 『勉強させてもらう』というスタンスにならない
仕事についてからの話。
最初はやはり自信も経験もないので『勉強させてもらおう』という気持ちになります。
実際、そういう部分が大きくなるでしょうし、そういう気持ちも大事です。
でも当然、雇う側はあなたを『勉強させるために』雇うわけではありません。
自分は一度『未経験だから基礎も教える。でもここは学校じゃない』と言われたことがあります。
基本的なスタンスとしては『自分はこんなことができます。こんな利益を提供できます』という姿勢であるべきです。
少なからずそう思えるようになってから動くのがベターでしょう。
9. 謙虚に前向きにダメだしを受ける
Webデザインで特にそう思うのは、デザインに関してダメだしするのは言う方も普通以上に気を使うものだからです。
センスはどこか人格に通じる部分があるので、センスの否定は人格否定のようにも感じられます。
中には、ダメ出しを受け付けないオーラが出てる人もいたりします。
むしろ『ダメだし』は一番成長できるチャンスであり、歓迎すべきものだと思います。
ある著名な4,50代の漫画家さんが若い編集者さんの一番有難い所を『この歳になってもどんどんダメだししてくれるところ』と言っていました。
そういう姿勢が望ましいし、実際きちんとダメだしをしてもらえるのは凄く有難いことだと思います。
(かといって言う側は無配慮に好き放題言ってもいい、というのも違いますが)
年齢が上がるにつれて、またデザイン経験が少ない時ほど『傷つきたくない』とガードしがちかもしれませんが、前向きに受け入れる姿勢でいられると良いでしょう。
10. いきなりフリーはオススメしない
Webデザイナーになる選択肢として、独学からそのままフリー、というケースを見聞きします。
個人的にはあまりオススメしません。
一番の理由は、上司や先輩デザイナーなどのプロから直接指導を受けないとデザインのレベルを上げるのは難しいと思うからです。
フリーでもクライアントからの指摘は受けられます。
でも、クライアントはデザインのプロではありません。
自分の力だけでは限界がある、とまで言えなくても、プロがいる環境に身をおいた方が間違いなくスキルアップが望めます。
デザインを長く続けたい、レベルアップしたいという人は特にそういう環境から始めた方がいいでしょう。
Webサイトの場合『デザインとして最低限のレベルに達してない』と思うものを結構見かけます。
(良いことか悪いことかわかりませんが、それでもやっていけるもんなんだなと変に感心します。)
紙媒体だとそういうデザインを見ることはありません。
この差はなんなんだろうと今でも疑問だったりします。
少なくともきちんと制作会社でやっていたWebデザイナーさんで基礎ができてないことはない、というかレベル高いなと思うことばかりです。
クラウドソーシングのプロフィール/ポートフォリオとか見ても。
なので、(できれば制作に力を入れているところに)就業することを目指すべきだと思います。
さいごに
『30代から目指すときに心がけたい10のこと』でした。
アドバイスのようですが、最初に書いたように自分自身の反省点でもあります。
今でも気をつけたいと思っていることも多いです。
特に『効率よりも最大値のアップ』。
効率重視と手抜きは似て非なるもの。
ただただ楽をしようって思考になったら終わりだなと折に触れて思います。
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