実務未経験の30歳がwebデザイナーになるまでの道②

前回記事に書いた初めて面接まで通った会社での1次面接についてです。
webデザイナー志望の方は面接の様子にも興味があると思うので、そこでお話した内容をご紹介します。
というわけで、第2回は【面接での面接官の言葉】
職務経歴の説明とか自分が話した内容ではなく、人事の方からのお話を中心にまとめました。
その他就活記事まとめ。
『【未経験からWebデザイナーになるには】目次』
1次面接
勤務地と同じ本社で行われました。本社は都内の高層ビルの高層階。
エレベーターから本社のフロアに出ると、目の前は東京を一望できるような素晴らしい見晴らし。
まさにイメージ通りのIT企業って感じでした。
玄関にある電話で受付の方に来訪を告げて、会議室に案内してもらい、そこで簡単なアンケートとプロフィールを記入。
その後人事の方が来られ、いざ面接の開始!
以下、印象に残ってる言葉ー事前に注意しておきたい点やアドバイスとそれに対する所感など。
『制作部だけ残業が多め』
やはり制作は納期が明確にあるため、制作部の人間は残業や休日出勤が免れないし、他の部よりもそれが多め、ということでした。
同時に『ウチの会社はweb制作だからそれを当たり前とは思ってないし、残業は減らしていきたい』とも。
自分としては、残業/休日出勤大歓迎(サービスも可)なので、全く問題無し。
『好きじゃないと続かない』
これもweb界隈で少なからず耳にする言葉かと思います。
自分も架空のものとはいえ、四ヶ月かけてサイトを一つ作った時に改めてそれを実感しました。
物作りに対する根っからの意欲、新しい技術に対する好奇心とか、単なる『仕事』を超えるモチベーションが何かしらないと、まず就こうと思わないだろうし、それ以上に続けるのは難しいだろうなと思います。
『スキルアップだけじゃなく、キャリアアップのことも考えるべき』
上の二つの話の流れで、自分のモチベーションなどは伝えられました。
ただ、それに対して『スキルアップに対する意欲は凄く伝わったけど、キャリアアップに関するビジョンが見えてこない。』というご指摘が。
これは前回紹介した株式会社イノセンティブの担当の方にも指摘されていたことでした。
というより、イノセンティブは重要な方針として『5年後、10年後のビジョンを明確にした上での就職活動』を推奨しています。
あらかじめ考えていた部分もあったんですが、面接の際はうまくスキルアップとキャリアアップを結びつけて伝えられず。
この時点で面接官の方には『1次は通そうと思ってる』と言ってもらえていたので、『2次を受ける際はそこをしっかり伝えられるように』とアドバイスしてもらいました。
『クリエイティブな仕事というイメージだと期待外れかも』
これもweb関連の情報を見ていると、よく目にする事ではあるかと思います。
なので、ここであえて掘り下げません。
『デザインとアートは違う』という言葉も付随してありましたね。
やはりそういう期待やイメージで面接に臨む人も多いから、一言釘を刺しているんだろうなと思いました。
特にコチラは売り上げ重視を全面に打ち出した会社でしたし。
ちなみに自分はデザイン志向、アート志向どっちももっていて、どっちも追求していきたいと思っています。
当面は仕事ではデザイン、プライベートでアート(というと大仰すぎる、単に好きにイラストとか描いていきたいということ)を分けてやっていきたいです。
『目先の利益が全てではない』
これは経営方針としても、人としても、ということだと思います。
会社として、ビジネスとして利益を上げる事が最重要で大前提だけど、
それだけが全てではない、目先の利益ではなく、長期的で広い視野を持つことが大事、という主旨かと思います。
『失敗するのは全然いい。そこから学ばないのが最悪』
これも基本的なスタンスの部分。
ベンチャーという事もあって、『推進力』、『成長』を大事にしている社風が凄く伝わりました。
いわゆる実力成果主義で、給与も実績、勤務態度などで本当に細かく体系化していて、そこはベンチャーらしくなく驚きました。
(ベンチャーに精通してるわけではないので、むしろそれがベンチャーっぽいのかも?)
『やりたくないこと、向いていないこともやる』
大事ですよね、これも。
-自分の好きな事だけをやるのではなく、苦手な事にも積極的に挑戦する。
ただ、ここは素直に頷けないところがありました。
単純に、自分の好きな事だけをやっていたい、苦手な事は極力避けたい。
という意味ではないです。
反対に今まで自分は苦手な事、それを克服することの方にばかり意識を向けてきました。
ずっと自分の好きな事、得意な事とは何か?をないがしろにしてきてしまった。
例えば、今まで仕事として一番多く経験している接客/販売業は元々高校の時に接客が苦手だから接客のアルバイトをという理由で選びました。
他にも20半ばを超えても本当にやりたい事とは何か?にちゃんと向き合わずにきました。
というか見つからないままでした。
そんな中、やっと自分の好きな事、得意にしたい事-webデザインに巡り会う事にできました。
人生は多く見積もってあと50年しかありません。そしてたった一回しかない。
だとしたら、やりたいことが飽和状態であるのに、それを削ってまで他のことに時間を費やすというのは正しいと思えない。
何よりも積極的にやるべきはやりたいことで、それ以外は後回しにするべき。
それがこれまでの人生を踏まえた今の実感です。
『バランスが大事』
急いでフォローも兼ねて、この言葉を挙げて締めたいと思います。
何事もバランスは大事ですね。
やりたいことに没頭することも、苦手な事に挑戦することも。
ホームページや社長の言葉を見ても、会社として『バランス』を重視しているのは伝わってきました。
面接の際も2回は口にされてたと記憶してます。
『残業を減らしていきたい』と言われていたのもプライベートと仕事のバランスを考えての事でしょう。
以上が面接でお話があった内容です。
web制作に関する事もあれば、人としての根本的な示唆を含んだ内容のものもありましたね。
他には社風、沿革、福利厚生などの説明と随時質疑応答などでした。
面接を終えて
前回も書いた通り、webデザイナーとしての面接はこれが初。
一体どういうものなんだろうと身構えていましたが、面接というより、面談という感じで、1対1で割とフランクな感じで1〜2時間じっくり話をさせてもらいました。
自分対複数で、お互いの距離も離れている面接然とした面接じゃなくて、そこはかなり安心しました。あの形式だと数倍緊張します。
ある程度、個別なものより普遍的な内容も含まれていると思いますので、参考にまとめてみました。
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