【未経験からWebデザイナーになるには】ポートフォリオを作る時の15のポイント

自分は30を超えて実務未経験からWebデザイナーになりました。
その経験をもとに、これから志望してる人の参考になりそうなトピックについて書いていきます。
『【未経験からWebデザイナーになるには】目次』
今回の内容は【ポートフォリオの作り方】
他の記事でも『ポートフォリオが大事』と強調しているので、ここでは具体的に作る際のポイントをまとめます。
『実務を意識したポイント』と『その他のポイント』に分けてまとめました。
実務を意識したポートフォリオを用意する
いきなりハードルが高めですが。。
未経験では実際実務レベルに達しているのは難しいですし、そこまでいかなくても就職は可能なので大丈夫です。
でも、基本的にポートフォリオは実務能力を測るための基準。
見た目にだけ力を入れるのではなく、実務を意識して制作するようにはしなければなりません。
そこで実務に即して意識するポイントを6つ挙げます。
1. 根拠を意識
全体から細部に至るまで『なぜそうデザインしたか』と聞かれたら答えられるようにします。
『なんとなく良い感じ』の部分があったとしても、何かしら答えられるのが望ましいです。
『なんとなく』と正直にいうのはNG。
経験者のポートフォリオは詳しく聞かなくてもきちんと考えられてるということはわかります。
未経験者の場合はそんな前提はないので、紙のポートフォリオでもしっかり説明して伝えられるよう意識しましょう。
↑これはWebスクールの講師にしてもらったアドバイスです。
2. 時間を意識
面接で聞かれることもあるので(聞かれました)、サイトの制作時間を測って答えられるようにします。
遅いのは仕方ないとして、答えられない、意識すらしてないのはなくしたいです。
『ワイヤーフレーム作成何時間、デザイン何時間、コーディング何時間』
と分けて記録しているとなお良いです。
仕事でも『どのくらいでできるか』『実際何時間でできたか』は常に意識しておかないといけないポイントです。
3. チームでの制作を意識
具体的にはコーディングが他の人でも修正しやすいか、カンプのレイヤー分けが綺麗にまとまってるか、などです。
ポートフォリオは一人で作りますが、実務では複数の人が同じファイルを触るのでわかりやすさが大事です。
この辺がテキトーだと、『この人作ったファイル触りたくない』と、だいぶ好感度下がると思います。。
4. 使いやすさを意識
サイトは見るだけのものではなく、沢山の色々なユーザーが『使う』ものです。
見やすい読みやすいだけでなく、初めて見た人でも使いやすいものでないといけません。
5. 成果を意識
架空のサイトだと難しい点ですが。
運営しているサイトであれば『pv数』『お問い合わせ件数』など目標を設定し、その目標を達成しているかを意識して制作できると実践的です。
実務では目標もなく『ただあるだけのサイト』を基本作ることはないです。
6. 品質を意識
ここでは特に見栄えの品質について。
最終的にサイトは『お金を出して買う価値があるか?』が問われます。
最初は相場の金銭感覚がないと思います(自分もまだよくわかってないですが)。
例えば、クラウドソーシングのデザインコンペで言うと、TOPページのデザインが最低で3万くらい。
(もっと安い場合もあるけど、それでも数万〜)
だとすると、自分のデザインは自分で3万円出して買いたいと思えるものか?
それがプロとしての最低ラインと言えます。
厳しい見方をすると『自分ですら買いたくないデザイン力であれば、売り込むべきではない』とも言えます。
少なくとも、そういう感覚は持っていたいです。
その他のポイント
その他思いつく諸々のポイントを挙げてみます。
最低3つは用意する
1つ2つだけだと判断しづらいです。
最低でも3つは用意したいところ。
それぞれ同じテイストではなく、できるだけ違うものにすると望ましいです。
和風のサイト、ビジネスサイト、幼稚園サイトなど。
自信のないもの・品質の低いものは載せない
少なくてはいけない。かといって多ければいいというものではありません。
面接官は一人一人のポートフォリオをじっくり見る時間はありません。
単純に良くないものが沢山あるからとプラス評価にはならない、というかマイナスになります。
なんの得にもならないので、ポートフォリオは自信のあるものに絞りましょう。
自分の担当箇所を明確に
サイトではフリー素材のイラスト・アイコンや、配布されてるjQueryプラグインを利用している箇所もあると思います。
また、共同制作でデザインだけ担当したという場合もあります。
そういう際は、自分が作った範囲を明確に記載しておきます。
逆に自分が作ったのであれば、アピールする意味でもしっかり書いた方が良いです。
その他に下記の項目も記載します。
- サイトの説明
- 制作期間
- コンセプト・工夫した点
- 使用言語・使用ソフト
- 制作物のキャプチャ、等
紙の場合は自分で印刷したもの、PCであればノートパソコンを面接に持参する
派遣の面接の場合、コーディネイターが付き添ってくれます。
ポートフォリオを派遣会社に提出していると、コーディネイターが印刷してもってきてくれたりもします。
それでも、自分で状態を調整・確認して印刷したものを持参した方が良いです。
実体験で、コーディネイターが印刷してきたものはかなり色が劣化していたことがあります。
また、Webのポートフォリオを面接しながら見せることもあります。
その際、可能であれば、mackbookなどを持参した方が良いです。
理由は制作会社ならそんなことはないですが、普通の企業のPCだとモニターの品質がかなり低いことがあるからです。
薄いグレー、水色は無色に見えたりします。
せっかく作ったポートフォリオなので、良い状態で見てもらう準備もしっかりしたいです。
架空のサイトではなく、実際公開するサイトを作る。
知り合いなどに開業してる人がいれば、作らせてもらうとベターです。
より実践的なサイト制作になって説得力も増します。
注意点としては、公開後の管理はどうするか?という点も考えておくべきです。
公開後も延々と修正や追加をタダで頼まれて困ってる、という話を2、3度聞いたことがあります。
『タダだから作ってもらった』人も、突然『公開後のことは知りません。無料では何もできません』と言われたら困ります。
事前に話し合っておいた方がいいでしょう。
ポートフォリオも一つの作品
紙にしろ、Webにしろポートフォリオ自体が自分のスキル・センスを見せる一つのポートフォリオです。
ポートフォリオ自体も『作品』という意識で制作しましょう。
WebだとWix、Jimdoなどのサービスもありますが、自作のポートフォリオサイトの方がポイントは高いです。
特にコーダー方面に行きたい人はなるべく自作したいところです。
オススメのサイトの題材
自分が考えるポートフォリオでオススメの題材をいくつか。
バナーはサイズは小さいですが、デザインのエッセンスが詰まっているので十分判断基準になります。
小さいので労力も少なく作れるし、時間をかけて一つ一つの精度を上げやすいです。
数を増やしやすいので色々なテイストの作品を見せられます。
普通のサイトだと下層ページもあります。
下層ページはメインページに比べると、作った労力に対して対価は低いです。
(下層1ページのテンプレを量産してもただの作業で力にはならない/下層まで面接官に見てもらえない、など)
であれば、メインページだけのLPサイトを時間をかけて作った方が得策です。
LPは申し込みなどの目的が明確なので、『成果に繋げるためのデザイン』という意識も高まります。
同じ理由でECサイトの特集ページなどもいいでしょう。
ファッション関連のデザインはやはり見栄えへの意識が高いです。
『Webサイトは成果が一番。見た目は二の次』とも言われますが、ファッション関連は見た目が成果に繋がる大きなポイントになります。
業種によっては『ダサくても売り上げに繋がればいい』『とりあえず内容がわかればいい』ということもあります。
(実際言われたことあり)
ファッションなど見栄えが重要なジャンルだとそういうことはありません。
シンプルなデザインも多いので、その分フォント、レイアウト、配色などデザインの基本に力を入れてる(だからシンプルでもデザインとして成立している)ことが多いです。
そういった点でも勉強になるのでオススメです。
できるだけ沢山の人に見てもらう
自分で作ったものを自分で客観的に判断するのは難しいです。
できるだけ沢山の人に見てもらって、意見を取り入れましょう。
見せるのであれば『駄目出しもどんどんして欲しい』という態度が望ましいです。
言う方もストレートにマイナスなことは言いづらいので。
可能であれば、プロに見てもらうのがベターです。
クラウドソーシングで制作したものをポートフォリオにする
最近はクラウドソーシングに作品作りの一環で参加することもあります。
自分も主にスキルアップ、ポートフォリオに載せる作品作りのために昨年一年間利用していました。
クラウドソーシングには契約を結んでから制作するプロジェクト案件と制作物を投稿して選定してもらったら報酬が発生するコンペ案件があります。
コンペ案件なら初心者でも参加しやすいので、ポートフォリオ目的で取り組んでみるのもいいかと思います。
さいごに
ポートフォリオを作る際のポイントのまとめでした。
自分も最近個人営業用のポートフォリオを新しく作ったばかりだったりします。
デザイナーをしていると、ポートフォリオは自分のスキルを証明する一番の武器になります。
面接の際に自信を持って見せられるよう、上記のポイントを取り入れてもらえたらと思います。
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