【カラーの適用】ワンクリックで画像の色調を合わせる

【カラーの適用】ワンクリックで画像の色調を合わせる

複数の画像を使う時に、各画像の色合いを合わせたいことがあるかと思います。
そういう時に活用できる補正機能のご紹介です。

[カラーの適用]を使用

次の2枚の画像はフリー素材サイトからDLしたものです。
かなり色合いが違うので、そのまま並べると違和感があります。

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そこで、2つの色合いを合わせるためphotoshopの[カラーの適用]機能を使用します。

今回はバイク画像の色調を車のタイヤの方に合わせてみます。
(バイクを青みがかった色合いにする)

2つの画像を開き、変更する画像を選択する

[カラーの適用]を使用する前に、予め2つの画像を開き、変更する方の画像(ここではバイク.jpg)のレイヤーを選択しておきます。
[ウィンドウ]→[並べて表示]で、両方のウィンドウを表示しておくと、色調があっているか確かめやすいです。

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[イメージ]→[色調補正]→[カラーの適用]を選択

[カラーの適用]ダイアログが開きます。各項目の説明は後述。
とりあえずここでは『ターゲット』がバイク画像(バイク.psd)になっていることを確認します。

一つ注意点としては、スマートオブジェクト画像には[カラーの適用]は使えないので、その場合はまず画像をラスタライズしてください

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『画像の適用設定』の『ソース』で車.psdを選択して『OK』

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完成

バイク画像が全体的に青みがかり、両方の色調が違和感無く調和しました。

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車画像はわかりやすく青みがかっていたため、色調補正の【レンズフィルター】でも合わせやすかったと思います。
ただ、【レンズフィルター】はフィルターの種類と適用量を自分で設定/調整する必要があるので、ワンクリックで適用できる[カラーの適用]の方が簡単。

もちろん、一発で決まらない場合もありますが、他の補正機能と合わせて使いこなしたい機能です。

[カラーの適用]ダイアログ詳細

各項目をザッと説明。
下記の項目(ターゲットとソース)の設定で、サンプルのようにpsdファイル間だけでなく、同じpsdファイルの各レイヤー間、1つのレイヤー内の選択範囲内でも色調を合わせられます。

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①『ターゲット』:
選択されている(補正する)ファイル/レイヤー名
②『補正の適用時に選択範囲を無視』:
ターゲット画像に選択範囲がある場合、その選択範囲のみ補正される。ここにチェックを入れると選択範囲を無視し、全体が補正される
③『輝度』:
ターゲット画像の明るさを調整
④『カラーの適用度』:
ターゲット画像の彩度を調整
⑤『フェード』:
ソース画像の色調を適用する度合いを調整
⑥『色かぶりを補正』:
ターゲット画像の色かぶりを自動調整
⑦『ソース』:
ソースとするファイルを選択
⑧『レイヤー』:
ソースとするファイル内のレイヤーを選択
⑨『設定を読み込む』/『設定を保存』:
『カラーの適用』の各項目を保存/読み込み

『フェード』と『カラーの適用度』は内容と名称が紛らわしい気がしますね。
個人的に発見だったのは『色かぶりを補正』機能で、これは単体の機能としても重宝しそうです。