【地図作成④】背景に合わせてテキストを斜めにする

【地図作成④】背景に合わせてテキストを斜めにする

オブジェクトの角度に合わせてテキストを斜めにする方法を2つ紹介します。
1つ目はオブジェクトの[線]を利用
2つ目は回転ツールを使用
 
後者の方が自分は使いやすいのですが、一つ目もメリットがあるので両方取り上げます。

駅名を斜めにする

地図ではよく斜めに傾いた文字を見かけます。
サンプルの地図でも一ヵ所駅名を斜めにしているので、この部分を題材に作ってみます。
(駅名などはテキトー)

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①背景のオブジェクトの線を利用する

一つ目は、背景の四角の[線]を利用する方法。

背景の四角をコピー&ペースト
【ダイレクト選択ツール】で必要な斜めの[線]を残して他は削除
【パス上文字(縦)ツール】で、その線を選択

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これで背景の角度に合った文字が入力できます。
あらかじめ②の方法と比較したメリットとデメリット

メリット:
背景の[線]を利用しているので角度が正確
デメリット:
線の長さが固定なので、あとで長い文字を入力する場合作り直しになる

最後にアルファベット-『JR』の部分を縦にするには【文字】パネルのメニューを開いて【縦組中の欧文回転】をクリック。

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これでサンプルと同じ状態になります。
(『JR』を選択して、同じくメニューの【縦中横】をクリックすると、一文字分のサイズで横に並ぶ。この体裁のものも結構あるかと)

②回転ツールで斜めにする

まずはテキスト入力の際のポイントから。
テキストを入力する方法として、テキストツールを選択後、アートボードをクリックしてから入力してください。
(ドラッグしてテキストボックスを作らない)

理由は回転ツールで選択した際、次のような違いが出て、後の作業で影響があるため

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もちろん中心に来ても左端にドラッグすればいいんですが、その手間が省けるという話です。

では、作成の手順。

【パス上文字(縦)ツール】でテキストを入力
駅名の背景の[線]とテキストの基準点を合わせる

ベースラインの端(回転の基準点)と背景の[線]はスマートガイドのスナップ(吸着)頼りでなく、command(ctrl)+Yでアウトライン表示の状態で拡大して目視で合わせます。
(一応四角の角とかはスナップしてくれるけど、あまりジャストで合ってくれない)

回転ツールで、テキストを回転

あとは、文字のベースラインと[線]が重なるところまで文字を回転させます。
(これもスナップではなく、目で合わせた方が正確かと。実際作業する際は、最大の6400%に拡大)

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この方法のメリットは

  • 後で文字を制限なく追加できる
  • ①と比べて手間が少ない

デメリットは基準点などを目視で合わせるので①より角度の正確性が若干劣るけど、見てズレがわかるレベルじゃないので問題はないでしょう。

他にも、

ものさしツールで駅背景の線をなぞって角度を確認(情報パネルに角度が表示)
回転ツールをダブルクリックして、ダイアログで角度を指定する

 
など、方法はケースバイケースで好みもあると思いますが、個人的には手間とのちの編集しやすさを考えて、二つ目がオススメです。

文字を垂直にする

最後に全体の角度は斜めだけど、文字の一つ一つは垂直というケースもあるので、その方法も。

ものさしツールでベースラインを上からなぞり、角度を確認

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テキストを選択→角度がマイナスだったら、合計が『-90』になる数字を【文字パネル】の【文字回転】に入力、角度がプラスだったら、合計が『90』になる数字を入力

(ここでは小数点は切り捨ててて)-125°だったので、合計を『-90』にするために『35』と入力します。

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これで一つ一つの文字は垂直になりました。
 
 
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『 +α テクニックまとめ イラストレーター編 ー目次ー』