【地図作成②】 線路の作り方とアクションの活用方法

【地図作成②】 線路の作り方とアクションの活用方法

地図作成を通してまとめていく、知ってると便利な”脱・中級”イラレテク。今回は線路の作り方とそれをアクションに記録して利用する方法です。

アクションとは

アクションとは、簡単に言うと記録してある一連の作業を実行ボタンを押すだけで自動処理できる機能です。
アクションパネルで操作/設定し、自分で任意の作業過程を記録することもできます。

使いこなせば時間短縮を図れること間違い無し☆
というわけで、ただ線路を作るだけではなく、同時にその作業をアクションに記録し、簡単に線路を複製できるようにします。

(前回の道路同様、作成後に編集可能な状態になってますので、太さや破線の間隔、色が違う線路を作る場合でも使えます。)

線路を作る手順/アクションの記録

アクションパネルで[新規セットの作成]と[新規アクションの作成]

最初に、この後の都合で予めペンツールの線の設定を[塗り]ナシ[線]黒、1pxにしておきます。
次に、アクションを記録するための準備をします。
[新規セット](→地図)は分類するためのフォルダ、[新規アクション](→線路)は実際作業を記録していくファイルです。

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②がアクションの記録開始ボタンですが、新規アクションを作成した際は、その時点で記録開始が始まります(赤くなっていると記録中)。

では、線路を作っていきます。
最初にざっと説明すると線路は二つのオブジェクトを重ねて作ります。

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実際は最初から最後まで重ねた状態で作ります。
なので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ほぼサムネールなしで説明していきます。
(下の手順通りにショートカットキーを使えば、あまりレイヤーやアートボードを見なくてもいけるかと)

ペンツールで直線を一本引く

線の設定は予め設定していた[塗り]ナシ[線]黒、1px。(特に直線でなくても大丈夫です)

線の太さを変更

任意ですが、ここでは12pxに。

command(Ctrl)+Cで線をコピー
command(Ctrl)+shift+Vで同じ位置にペースト
command(Ctrl)+option(Alt)+[ で下のサブレイヤー(下の線)を選択
その下の線にアピアランスパネルで[新規線を追加]

新規線の色を白、太さを10pxに。
線の太さなどの数値は下矢印を押して下げていくと、一回ずつ一つの処理として扱われるので、直接『12px』と打ち込んだ方がいいでしょう。

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command(Ctrl)+option(Alt)+] で上のサブレイヤー(上の線)を選択
線パネルで[破線]にチェックし、線分と間隔を設定

ここでは線分12px、間隔16pxに。

アクションパネルの『再生/記録を中止』ボタンをクリック

以上で、一連の作業がアクションに記録されます。

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これで他の線路を作る際はまた[塗り]ナシ[線]黒、1pxの設定で線を引き、その線を選択した状態でアクションパネルの[選択項目を実行]ボタンを押せば、簡単に線路が複製できるようになります。
(作成後、アウトライン化する場合は、線路の下の線は【アピアランスを分割】→【分割・拡張】、上の破線は【分割・拡張】してください)

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アクションの保存

いつでも記録したアクションを呼び出せるようにするにはアックションパネルのメニューから【アクションの保存】で保存。

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任意のディレクトリで保存、読み込みできますが、特に理由がなければ所定の位置に保存する方がいいでしょう。
(一応、自分のmacでは【illustrator CS6】→【プリセット】→【ja_JP】→【アクション】に保存場所がある)

最後に余談ですが、
昔自分は【アクション素材をDLして使える】ということを知らず、英語のチュートリアルサイトを頑張って読んで作ったら、記事の下に一連の処理がアクション素材として配布されてたという悲劇に見舞われたことがあります。

アクションの便利さを色々な意味の衝撃と共に体感した出来事でした。
 
 
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『 +α テクニックまとめ イラストレーター編 ー目次ー』